私と、ウルトラマン

ウルトラマン、という存在は、物心ついたころにはすでに知っていた。

あまりよく知らないながらも、ウルトラマンとは、ヒーローで、強いということは知っていた。どこで知ったのか、両腕をクロスさせて「シュワッチ!」と遊んだ記憶がある。

ウルトラマンとはじめて、対面で会ったのは、おそらく、プラネタリウムだ。

今はもうない、何かのビルの屋上に、そのプラネタリウムがあり、幼稚園や小学生の頃、毎年夏になると母に連れて行ってもらった。それが、毎年夏の楽しみでもあった。いろいろな子供向けのプログラムをみたと思うが、なぜか唯一覚えているのが、ウルトラマンの作品だ。

だいぶ経ってから、それは「ウルトラマンティガ 光の子供たちへ」という作品だったらしいと判明した。当時は「ウルトラマンだー」くらいの認識しかなく、ウルトラマンはたくさんいるということもわかっていなかった。

プラネタリウムでみたウルトラマンはティガであるとわかったのは、今から数年前だ。

それまでは、あのウルトラマンは誰だったのか、わからなかった。おぼろげながら覚えていた数少ない手がかりは、作品の最後に流れた曲と、女の子のセリフにあった、「瑠璃色の風」という言葉だけだった。(思えばこの「瑠璃色の風」という言葉がきっかけで、「ことば」というものに興味を持つようになったのだが、それはまた、別のお話)

数年前に、ふと思い立って調べて、やっと判明した。

幼いながらに、何を歌っているかよくわからないけど、心弾むような曲。

何を意味しているかわからないけど、綺麗な表現だと感じた、「瑠璃色の風」。

今ちゃんとみたら、ちゃんとわかるかもしれない。ほのかな期待をするけれど、映画館のように、次から次へと、新しい作品がプラネタリウムにも入ってくるようで、もう、この作品はやってなさそうだとわかったときは、少し寂しかった。

映画なら、そのうち金曜ロードショーで放映されたり、DVDが出てくるが、プラネタリウムとなると、そうはいかない。もう出会えない、ということだろうか。

プラネタリウムでみたウルトラマンを知るほぼ同じ時期、オーブやゼロ、ジードと出会った。きっかけは、妹がみていて、たまたま一緒にみたことだ。彼らもヒーローで、強い。そして、私たちと同じように、悩んだりするということも、ここではじめて知った。

今では、ウルトラマンはたくさんいて、今も新しいヒーローが誕生しているということは知っている。しかし、ジード以降は見ていないので、今はどんなウルトラマンが誕生しているのか知らない。でも、たしかに新たなヒーローは誕生し続けている。今も、これからも。そして彼らは、子どもたちをはじめ、多くの人々を勇気付けている。そう、確信している。